にこさうんどが逮捕された本当の理由。

悪用されがちなサイトを比較

にこさうんど事件について、前回は利用規約の側面で少し調べてみました。
ポイントは、
・規約と注意文は違う。
・同意アクションが無いのは契約にならない。
・契約しても無効とされる場合がある。
という事でした。

ただ、「規約上禁止していても事実上著作権法に反する使い方をされているサイト」
というのは、にこさうんどの他にも色々あると思います。

というかそもそも、にこさうんどのネタ元、ニコニコ動画ってそんな感じじゃなかったっけ?
と思った人も多いはず。

この辺に、にこさんどが逮捕された本当の理由があるような気がして、
調べてみました。

ニコニコ動画の場合

ニコニコ動画はJACRACに著作権料を支払い、一部著作権コンテンツの許諾を得ているようです。
一部というのはいわゆる演奏したみた系のコンテンツですね。
CD音源をそのままアップするのは規約上禁止しています。

とはいえ、探せばCD音源をそのままアップした動画はやはり見られます。
が、アップされてから削除されるまでの間に公開されてしまうのはシステム上やむを得ずとして
黙認されているのでしょう。これは正式な提携があればこそでしょうか。

また、Youtubeも同じでは?
と思いませんでしたでしょうか?

ちなみにYoutubeの規約はこうなっています。

Youtubeの場合

スクリーンショット 2014-05-10 9.57.17

なにやら色々書いてありますが、
著作権に保護されたコンテンツをユーザーがアップした場合、
削除されるまでの間それを公開する事自体は違法なはずです。
が、Youtubeもまた、JASRACと契約しているそうです。
また、にこさうんどと比べると

・ユーザーに同意を求めるアクション
・違反された場合の対応の差

があると感じました。

にこさうんどが逮捕された本当の理由

ではこれらをふまえ、にこさうんどが逮捕された本当の理由とは何だったのか。

ポイントは、「親告罪」にあると言われています。
親告罪とは、「告訴がなければ公訴を提起することができない犯罪」・・・
つまり、被害届が無いと罪に問えないものです。

著作権法違反で逮捕されたというのは、
権利を持っている側から被害届が出たという事なのです。
今回の場合は、注意書きとして禁止していたとは言え
事実上違反されているという事で、JASRACから被害届が出たと言われています。

JASRACと金銭的に契約しない限りこういったツール類の開発は
事実上、全て違法という事になるのか?

にこさうんどが悪質とされ被害届が出されたポイントは
運営方法だったのか、儲けた金額だったのか?

規約上で違法な使い方を禁じていても、
実際に違法な使われ方をすると開発者が逮捕される。
というのは、人を傷つけた包丁の開発者と何が違うのか?

この辺は気になるところですね。
今回の逮捕はあくまで「疑い」であり、
最終決定は司法が行います。
その時にはこの辺の疑問に対する見解や回答ももう少し探せると思います。

コメントを残す

このページの先頭へ

Sitio web optimizado por: SEO Valencia
Plugin Modo Mantenimiento patrocinado por: Wordpress modo mantenimiento